親知らずの抜歯

ドクターより

松山市南梅本町にある歯医者『宮崎デンタルオフィス』では、「日本口腔外科学会 認定医」も在籍しており、大学病院の口腔外科に行くようなケースも少なくない、横になって埋まっている親知らずの抜歯なども対応可能な場合があります。

親知らずは、現代人では顎が小さくなってきている傾向があり、親知らずのためのスペースが足りず、正常に生えてくることも少なくなってきております。そのため、歯ぐきが腫れてしまったり、他の健康な歯に悪影響を及ぼしてしまったりすることが少なくありません。

親知らずのことで、疑問やお悩みがあれば、口腔外科手術の経験豊富な当院まで、是非一度ご相談ください。

親知らずとは

前歯から数えて8番目の永久歯のことを「親知らず」と言います。永久歯は通常12歳頃にほぼ生えそろいますが、親知らずは20歳前後の頃など、他の歯より遅れて生えてくるのが特徴です。
親知らずは、稀に先天的に存在せず、生えてこないこともあります。

一番最後に生えてくるため、歯のスペースがない場合は90度横を向いた状態で生えてきたり、歯ぐきに半分被った状態になることも多く、そのため歯ぐきが腫れたり、虫歯になることも少なくありません。

親知らずはトラブルになることが多いので、痛みがあるなどの場合は、早めに歯科医院へ相談されることをお勧めします。

親知らずが害を及ぼすケース

① 少し出てきて盛り上がった歯肉が腫れる

親知らずが歯茎を破って少しだけ顔を出し、噛みこんだりして痛みを伴うことがあります。

② 7番の歯を押して穴をあけてしまう

親知らずが7番に側方から押していき穴をあけてしまうこともあります。

③ 7番の歯を押して最終的に前歯が重なってくる

親知らずが7番に側方から押し、7番が6番を押し、、、全体の歯並びが悪くなり、前歯も重なってしまうこともあります。

親知らずの治療

親知らずの治療法は抜歯に分類されますが、通常の抜歯よりも時間がかかります。一番奥にある歯ということと、歯全体が出てきておらず一部は歯肉に埋もれていることもあるためです。

抜歯後は、痛み止めを処方されますが、痛みがあまりにもひどい場合は我慢せずに連絡を入れてください。

親知らず抜歯の流れ

親知らずの抜歯は、患者様ごとに親知らずの状態が異なりますので、治療の流れも変わってきます。ここではあくまで基本的な治療の流れをお伝えします。

1. 状態確認

レントゲン撮影を行った後、親知らずの状態や歯ぐきの状態を確認します。その後、総合的に判断して親知らずの治療を検討します。

  • 抜歯した方が良いのか、または、そのままでも問題ないか。
  • 歯ぐきの炎症の有無
  • 上顎?下顎?
  • 親知らずと神経の距離。

まれに抜歯が困難であると判断した場合は、大学病院を紹介させていただく場合があります。

2. クリーニングや投薬

親知らず周辺の歯ぐきに炎症がない場合はそのまま抜歯を行いますが、炎症があると麻酔の効きが悪くなったり、抜歯後に止血しにくくなったり、抜歯した部分の治癒までに時間がかかったりするため、クリーニングをしたり、薬で炎症を抑えたりします。

3. 麻酔

注射での麻酔をする前に表面麻酔を行うことで、注射の痛みを和らげます。麻酔が十分に効いた状態で注射での麻酔を行います。

4. 抜歯

上顎の親知らず

上顎の親知らずは、骨が比較的軟らかいため、下の親知らずに比べると抜きやすい傾向にあります。(まれに抜歯するための器具が入れにくく抜歯しづらいこともあります。)

下顎の親知らず

下顎の親知らずは、骨が硬く厚く、上の親知らずに比べて抜歯しづらい傾向にあります。また、下顎には神経の走行があるため抜歯の難易度は高くなります。

5.止血

親知らずの抜歯後はガーゼを30分程噛んで圧迫することで止血します。

6.抜歯後の確認

抜歯した翌日か翌々日に、抜歯後の状態確認と消毒などで来院して頂きます。