歯ぎしり・食いしばり

ドクターより

松山市南梅本町にある歯医者『宮崎デンタルオフィス』では、「歯ぎしり・食いしばり治療」の治療を行っています。

歯ぎしり・食いしばりがある場合には、歯周病、知覚過敏、顎関節症など、様々な口腔疾患につながっていくことがあります。さらに放置すると、肩こり・頭痛・めまいなど、全身の症状を引き起こしてしまうこともあります。

歯科医院を受診し、治療を受けることで進行を抑制したり、症状を改善することが可能です。

歯ぎしり・食いしばりについて

歯ぎしり・食いしばりは上下の歯が強く接触した状態をいい、3つに大別されます。無意識に行う場合が多く、歯や歯ぐき、顎へのダメージも大きなものとなります。

グラインディング クレンチング タッピング
歯ぎしり 食いしばり かちかち
ギリギリと歯を擦り合わせる  下の歯を強く噛みしめる  カチカチと歯を打ちならす 

歯ぎしり・食いしばりによる影響

歯ぎしり・食いしばりがある場合、放置することで、歯周病が悪化したり、肩こり・頭痛・めまいなどの全身症状に発展したり、様々な不快症状につながっていくことがあります。

お口周りへの影響

歯ぎしり・食いしばりによって、毎日、強い力で咬み合うことによって、歯が割れてしまったり、すり減ってしまったり、歯のつめものがすぐにダメになってしまったり、矯正したのに歯ならびが悪くなってしまったり、 歯だけでなく、顎の筋肉や関節、骨にまで影響を及ぼすことがあります。

知覚過敏

歯ぎしり・食いしばりによって、歯の表面のエナメル質が摩耗したり剝がれてしまうなどすることで、象牙質が露出してしまうことが原因で起こります。むし歯がないのに冷たいものがしみる、歯ブラシが当たると瞬間的な痛みがあるなどの場合は「知覚過敏」の可能性があります。知覚過敏はひどくなると歯の神経を抜く治療が必要になってしまうことがあります。 

顎関節症

歯ぎしり・食いしばりがある場合、顎関節症を引き起こすことがあります。口を開けると顎の関節に痛みがある、お口が大きく開かない、顎の関節に音がするなどの症状は「顎関節症」の可能性があります。

顔の変形・顔の左右アンバランス

片側に偏った「食いしばり」をしている場合や、片側だけで噛む癖のある場合、片方の顎の筋肉が発達して、顔の歪みを引き起こすことがあります。中には目の大きさや頬の張り方が左右で違ってしまう場合もあります。

体の不調

歯ぎしり・食いしばりがある場合、それが原因となって、肩こり・頭痛・腰痛など、全身の症状に発展していくことがあります。

  • 肩こり・頭痛・腰痛
  • 腕のしびれ
  • 股関節のずれ
  • 全身の倦怠感

歯ぎしり・食いしばりの原因

歯ぎしりや食いしばりは一種のクセなのですが、その原因のひとつにはストレスの代償行為といわれています。ストレスを感じるとそれを発散させるために歯を食いしばってしまうのです。また、仕事中・勉強中・家事をしている時など、集中している時に上下の歯を合わせてしまうのが癖になっている人がいます。これが歯列接触癖、TCH(Tooth Contacting Habitの略)です。

歯ぎしり・食いしばりの治療

スプリント

ストレスは「歯ぎしり・食いしばり」の治療法として、マウスピース(スリープスプリント)をつけて眠ることで、歯ぎしりによるダメージを軽減する「スプリント療法」があります。 

ボツリヌス治療

ボツリヌス治療は、美容のシワ取りで使用されており、よく「ボトックス注射」といわれることで知られていますが、筋肉を弛緩させる作用により、歯ぎしり・食いしばりに有効な治療法でもあります。効果の持続は、4〜6ヶ月が概ねの目安です。定期的に治療を行うことで効果の持続と改善が期待できます。また、持続時間も長くなっていく傾向があります。