口腔がん検診
ドクターより
松山市南梅本町にある歯医者『宮崎デンタルオフィス』では、口腔がん検診を行っています。
口腔がんは、その名の通りお口の中に発生するがんです。口唇がん、舌がん、歯肉がん、口腔底がん、頬粘膜がん、口蓋がん、があり、日本人に発生しやすいのは舌がんです。欧米では口腔がんの早期発見・早期治療に取り組み、死亡率を大幅に減少させました。初期の口腔がんには、自覚症状がほとんどありませんので、早期発見・早期治療はとても大切です。
当院では口腔がん検診を行っていますし、大学病院との連携もありますので、お気軽にご相談ください。
口腔がんについて
口腔がんは、舌、口腔底、歯ぐきなどの口腔内にできるがんのことです。
日本では年間で約7,000人以上が口腔がん(喉頭含む)亡くなられています。
アメリカでは早期発見・早期治療を掲げ、半年に一度の口腔がん検診が義務化に近い状態になっていますが、日本ではあまり知られていないことから、ある程度進行してしまうまで放置となり、亡くなられる方も増加傾向にあります。
※表)国立研究開発法人 国立がん研究センター より
口腔がんの原因
口腔がんは、発見が遅れると手術による侵襲が大きくなり、食物の摂取、発音、審美面でも大きな障害が残ることになってしまいます。また、日本は口腔がんの患者数が年々増加傾向で、先進国の中で唯一、口腔がんの死亡者数が増加してい現状があります。口腔がんの原因として様々なものが考えられますが、その中でも代表的なものを列挙しました。
- 生活習慣(喫煙や飲酒等)
- 虫歯・歯周病
- 詰め物・被せ物の不適合
- 舌小帯付着異常
- アマルガム
- 治りにくい口内炎
- 歯列不正
- 義歯・入れ歯の不適合
- HPVウィルス
口腔がんの症状
口腔がんの初期では、自覚症状がほとんどありません。痛みが出てきたり、食べ物や飲み物がしみたり、首のリンパ節が腫れたり、なかなか口内炎が治らないなどの症状が出てきた時は、口腔がんが進行している状態の場合が多い特徴があります。
代表的な症状の一部を列挙しました。
- 舌や粘膜の変色
- しこり
- ざらざらした突起や潰瘍
- 口の中の痛み
- 話しづらい
- 顎や舌を動かしにくくなった
口腔がんの種類
舌がん | 舌に発症するがん |
---|---|
歯肉がん | 上顎より下顎に発症することが多いがん。 |
口腔底がん | 口腔底=舌の下の部分に発症するがん。 |
頬粘膜がん | 頬粘膜に発症するがん。 |
口蓋がん | 上顎に発症するがん。 |
口唇がん | 口唇粘膜と皮膚の境目に発症するがん。 |
引用:口腔がん撲滅委員会
口腔がん検診の流れ
検体採取・固定作業
検査依頼書類作成
検体 ⇒
⇐ 報告書
検体受付・切り出し・標本作成
鏡検・診断・報告書
歯科医院で口腔がん検診を
2次、3次医療機関(大学病院など)に行くのは足が遠のいてしまうこともあるかもしれません。しかし、定期メインテナンス、歯のクリーニングなど、人によっては気軽に受診が可能で、身近でもある歯科医院で、口腔がん検診を受けることができれば、早期発見や、その後病院で受ける早期治療の率も上がってくることにつながるでしょう。口腔がんや、ちょっとお口の中にきになる部分があるという方はお気軽にご相談ください。