ウォーキングブリーチ、精密根管治療の施術例
再根管治療とウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチの施術例(失活歯のホワイトニング)です。今回、当院ではラバーダム防湿を行い、治療中の唾液などからの感染を避け、マイクロスコープによる精密治療を行って、変色しない材料を詰めました。根の治療では、保険診療の場合、3〜4ヶ月か、場合によっては半年という治療期間になってしまいがちですが、根管治療としては、あまり治療期間が長くなることは望ましくありません。細菌感染させないためには、治療期間は短い方が良いのです。当院では、根の再治療として2回2週間で、まずは根尖病巣の治療を終えました。
ウォーキングブリーチとは、失活歯(神経を失った歯)が変色した場合に行われるホワイトニング方法であり、外傷や大きな虫歯などによって神経を失った歯が対象です。この治療は歯の裏側からのみ行われるため、歯の表面を傷つけたり削ったりすることなく施術が可能です。専用の高濃度のホワイトニング剤を注入し、歯の内部の変色した部分だけを白くするため、自然な仕上がりが期待されます。定期的に薬剤を交換しながら、歯を内側から徐々に白くしていきます。
また、歯の変色が原因で歯茎まで黒ずんでいる場合には、ウォーキングブリーチによって歯茎の黒ずみも改善できる効果があります。ウォーキングブリーチは、歯の根管治療が完全に終了し、歯の根に異常がないことが前提とされています。根管治療が不十分な場合は、再度の治療が必要です。
再根管治療の治療前と治療後
こちらの患者様は、他院にて根管治療を受けた後、根尖病巣に発展していました。神経を取った歯は内部から変色をきたしていました。(神経を取った歯は変色しやすくなります)
※神経を取った歯の根の中に詰めるものが、しっかり奥までつまっていなかったため隙間もあり、この様な場合には経年で根尖病巣ができる場合があります。
Before
After
ラバーダム防湿
次は歯の黒ずみを取っていくための「ウォーキングブリーチ」の薬液を入れて仮蓋をします。
治療中から唾液などを介した感染が起きないよう、しっかりと「ラバーダム防湿」を行います。処置する歯を隔離することで、ウォーキングブリーチを安心かつ安全に行うことができます。
ウォーキングブリーチの治療前と治療後
Before
途中経過
After
- 治療内容:ウォーキングブリーチ
- 治療費用:円(税込)
- 治療回数:回
- 治療期間:
- メリット:神経のない失活歯に行う施術のため、歯に痛みを感じることはありません。通常のホワイトニングと異なり、歯の内側から白くするウォーキングブリーチはホワイトニング効果が高く、自然な仕上がりが期待できます。
- リスクと副作用:保険が適用できないため自費診療となります。ホワイトニングの効果は個人の歯の状態によって異なり、後戻りする可能性があります。稀に、漂白剤から発生するガスにより、歯の根や骨に圧力がかかり、痛みが生じる場合があります。